こんにちは。
飯田橋のカウンセリングルーム、サードプレイスのナカヤマです。
うつ症状などからの回復には休息をとることが大切といわれています。
そのお休みが功を奏してエネルギーがたまってくると意欲、のようなものが出てきます。次に大事になってくるのは、この意欲のようなものを大事に育てることです。
うつが回復へ差しかかると、この意欲が焦りのような気持ちになって出てくることも多いようです。よくなってきて、回復に向かって一気に走り出したい気持ちになるのです。
そして以前のように働きはじめたり、たまった家事を一気に片づけたりして、また寝込んでしまうということがあります。そうして自分に失望したり、もう治らないんじゃないかと悲観してしまうのです。
このようにエネルギーや意欲がちょっとでてきた、というときに、自分を無理な(と自分ではなかなか気が付かないものですが)仕事に駆り立ててまた具合を悪くしてしまわずに、ぼちぼちと上手に回復の道をたどるには何が必要でしょうか。
焦りが出たときに慌てて仕事とはじめたりしてはいけない、むしろ「暇でなにかすることがないかなぁ」という気持ちになるまで待ちなさい、といわれていて、これは本当にいい表現、アドバイスだなぁと思うのですが、なかなかに難しくもあるのです。
日常生活の中で自分のエネルギーが十分にたまるまで(そして暇だなぁ、と思えるまで)じっと待っていることほど辛いことはありません。
人は「なにもしない」とか「なにも考えない」という課題が苦手です。「ピンクの象のことだけは思い浮かべないでくださいね!」といわれると、ついピンクの象がフワフワ浮かびだしてしまうアレです。
Human beingをもじってHuman doingと揶揄されるぐらい、私たちは「なにかしている」生き物で、またそれが自然な姿ともいえるのかもしれません(もちろん修行を積んだお坊さんのようにHuman beingを実践できている人もいます)。
まだ修行途中の、なにかせずにはいられない私たちの味方になってくれるのがセルフケアです。
適切に自分を休ませられるようなたくさんのセルフケアのアイディアを考えて、実践してみてください。
セルフケアは課題とかノルマではなく、遊びであることが大事です。それによって感情や考えのストレッチができますし、身体のストレッチは文字通りストレッチ、ですよね。
そして一つセルフケアを実践してみたら、「休めたかな、楽しかったかな、気分転換になったかな」とその効果を検証してみましょう。
よかったセルフケアをまた実行してその効果を確かめて、また実行する。この繰り返しが大切です。
休めている、そしてその休みの計画が自分で立てられて、実行できている。
それがまた自信の気持ちにもつながるのです。
「セルフケア推し」の今日の日記でした!
ではまた。
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